団体扱いの生命保険はお得か?団体割引率やデメリットなど

 

倉見栄美

「会社から団体保険の案内が来ました」

「普通に入るより安いって言われたけど」

このような相談をたまにお客さまからお受けします。

 

基本的に勤務先で加入する生命保険は団体割引が効いて、お得になる場合が多いです。

しかし普通の保険にはないデメリットもいくつかあります。

今日は会社で加入する生命保険のメリットとデメリットについてお話ししましょう。

 

会社で入る保険は2種類

 

まず、勤務先で入る生命保険は「団体契約」と「団体扱い契約」の2種類に分かれます!!

 

この2つ、名前がよく似ているので混同されがちなのですが・・・

以下のように、それぞれちょっと仕組みが違うのです。

 

1.団体契約

 

勤務先が会社員から加入者を募集して団体で保険に入ります。

保険料は勤務先が給与天引きで、まとめて保険会社に支払います。

 

2.団体扱い契約

 

保険会社が会社員に対して1人ずつ保険の募集を行います。

保険料は会社が給与天引きで、まとめて保険会社に支払います。

 

つまりこの2つは「保険の契約者」が違うのです!!

団体契約は会社が会社員たちを代表して保険の契約者になりますが・・・

団体扱い契約はあくまで、契約するのは会社員たち本人となります。

 

団体契約のメリット

 

ではまず、団体契約のメリットを見てみましょう!!

メリットとして考えられるのは以下の3つです。

 

1.保険料がけっこう安い

 

 

多くの人がまとめて保険加入となるので、保険料が大幅に安くなります。

条件が良いものなら保険料が半分近くになる場合も!!

 

2.告知がゆるい

 

 

仕組み上、1人1人を細かく見ていくことができないので・・・

普通よりも病気の告知がゆるい場合があります。

 

3.年末調整の手間が省ける

 

 

団体(扱い)契約の場合、生命保険料の控除証明書は一括して会社に届きます。

会社はそれをもとに勝手に手続きしてくれるので、年末調整でやることがありません。

参考:扶養家族の分も対象!生命保険料控除で税金を安くする方法

 

団体契約のデメリット

 

次に団体契約のデメリットを見てみましょう!!

デメリットとして考えられるのは以下の6つです。

 

1.退職したら保険がなくなる

 

 

原則としてその会社から離れると保障の継続はありません。

したがって新たに保険に入り直す必要があります。

 

2.支払方法が選べない

 

 

支払方法は給与天引きしか選べません。

「クレカで保険料を払ってポイント貯めたい」という方には不向きです。

 

3.保険会社を選べない

 

 

会社や組織が提携している保険会社で加入することになります。

自分が入りたい保険会社があったとしても選ぶことはできません。

 

4.保険料が把握しづらい

 

 

団体(扱い)契約の保険料は、社会保険料などと一緒に給料から天引きされます。

したがって保険料をいくら払っているか知らない人が多いです。

 

5.保障範囲が限られる

 

 

団体契約は多くの人が入ることを前提にした保険設計となっています。

したがって補償されるのは「死亡・高度障害のときだけ」などシンプルな内容です。

個々人が自分の家族状況やニーズに合わせて自由にアレンジすることはできません。

 

6.会社を通さなければいけない

 

 

上記の通り団体契約の場合、保険の契約者は会社となります。

したがって、何か保険の手続きをするときは会社を通さなければいけません。

 

団体扱い契約のメリット

 

では続いて、団体扱い契約のメリットを見てみましょう!!

メリットとして考えられるのは以下の2つです。

 

1.保険料がちょっと安い

 

 

上記の団体契約ほどではありませんが・・・

保険会社としては保険料徴収が楽になるので、その分だけ割引があります。

 

2.年末調整の手間が省ける

 

 

団体(扱い)契約の場合、生命保険料の控除証明書は一括して会社に届きます。

会社はそれをもとに勝手に手続きしてくれるので、年末調整でやることがありません。

参考:扶養家族の分も対象!生命保険料控除で税金を安くする方法

 

団体扱い契約のデメリット

 

次に団体扱い契約のデメリットを見てみましょう!!

デメリットとして考えられるのは以下の4つです。

 

1.保険が失効する可能性あり

 

 

「団体扱い契約」の場合、退職した後も保障を継続させることが可能です。

しかし退職時に保険料の支払い方法を給与天引きから変更しないと保険が失効してしまいます。

 

2.支払方法が選べない

 

 

支払方法は給与天引きしか選べません。

「クレカで保険料を払ってポイント貯めたい」という方には不向きです。

 

3.保険会社を選べない

 

 

会社や組織が提携している保険会社で加入することになります。

自分が入りたい保険会社があったとしても選ぶことはできません。

 

4.保険料が把握しづらい

 

 

団体(扱い)契約の保険料は、社会保険料などと一緒に給料から天引きされます。

したがって保険料をいくら払っているか知らない人が多いです。

 

団体保険は少なくなっている

 

最近は給与天引きよりクレジットカード払いを選ぶ方が若い世代を中心に増えています。

また保険請求をするとき、会社(契約者)を通さないといけないのを嫌う人も多いです。

したがって、団体保険を利用される方はだんだんと少なくなっています!!

 

 

さらに会社の人員削減や統廃合などで団体保険の加入者が減っているのも事実です。

 

決められた人数以上の人が給与天引きにしないと保険を団体扱いとすることができません。

したがって退職しなくても「団体扱い契約ではなくなりました」となる可能性があります。

またなくなるまではいかなくても、人数が少なくなれば割引率が悪くなったりするのです。

 

団体保険のかしこい利用方法

 

しかしながら、団体保険は保険料が安いので使わないのはもったいないです。

私のおすすめは子育て世代が死亡保障の上乗せとして利用すること!!

 

 

 

メインの保険は個人でしっかりと準備してた上で・・・

子供が成人するまでの限られた期間は、団体保険によって安く保障を手厚くします。

 

そうすれば万が一、退職や人員削減などで団体保険がなくなったとしても・・・

メインの保険はそのまま残るので受ける影響は少ないはずです。

 

まとめ

 

会社で入る生命保険には「団体契約」と「団体扱い契約」の2種類があります。

どちらも保険料が通常より割安となり、普通の保険に入るよりお得です。

しかし退職や人員削減でなくなる可能性もあるので、あくまでサブと考えましょう。

 

自動車の団体保険についてはこちらを参考にしてください。

参考:自動車保険の団体割引はお得?デメリットや等級制度など解説