「保育園で保険の案内をもらったんだけど…」
「任意って言われたけど入るべきですか??」
小さなお子さんを持つお母さんから、よくこのように相談されます。
保育園や幼稚園では、年度初めに民間保険のパンフレットが配られたりします。
また遠足や運動会などでは、1日限定の保険を案内されることも・・・
今日はこういった任意保険の必要性について、くわしく説明しましょう!!
園で入る保険は2種類
まず保育園や幼稚園で案内される保険は、大きく以下の2種類に分かれます。
1.日本スポーツ振興センターが提供する「災害共済給付」
2.民間の保険会社が提供する「その他の任意保険」
今回は民間の保険会社が引受先となっている、任意保険についてのお話しです。
「災害共済給付」については、下でくわしく説明しているので参考にしてください。
参考:子供が幼稚園や小学校で怪我!学校の保険から治療費は出る?
保険の内容
案内される任意保険の名前や内容は、各保育園や幼稚園でそれぞれ違います。
しかしだいたい、以下3つに備えるような内容となっていますよ。
1.ケガに備える
事故やケガなどで、通院・入院・手術したときに保険金が出ます。
2.賠償に備える
友達をケガさせたり、園の備品を壊したときに保険金が出ます。
3.親の死亡に備える
親が亡くなったり、重度の後遺障害を負ったときに保険金が出ます。
上記3つの内容を見てみると・・・
園で起こりうることに対して、総合的に備えられるような保険となっていますね。
団体で入るので、保険料も普通より安くなっているパターンがほとんどです。
入る必要性は少ない
しかしながら私の個人的な意見を言うと、これらの保険に加入する必要性は低いです。
なぜならすでに、上記の保障を親御さんは持っている場合が多いから!!
まず病気やケガの治療費については、あまり心配することはないでしょう。
鳥取県では子供の医療に対する助成が手厚いので、自己負担はほとんどありません。
参考:子供の病気に医療保険は必要か?鳥取県の助成制度から考える
また各ご家庭で個別に、子供の医療保険や傷害保険に入っていたりもします。
それで園の保険にも入ると、保障が2重・3重となってしまうのです。
賠償の備えに関しては、自分たちでもっと安く準備することができます。
自分の自動車保険などに、「個人賠償責任保険」特約をくっつけるのです!!
そうすれば自分の子供のみならず、家族全員の賠償に対して備えられます。
しかも保険料は月々100円ぐらいからで、すごくお手頃です。
参考:子供の物損にたった100円で備える!個人賠償責任保険とは?
さらにこの個人賠償保険なら通常、相手との示談交渉を保険会社が代行してくれます。
わずらわしい言い合いをプロに任せられるという面で、園の保険より有利です。
親の死亡保障に関しても、生命保険ですでに準備されている方が多いですね。
また単体で生命保険に入った方が、自分にあった保障金額など細かく設定できて便利です。
参考:生命保険いくらもらえるのが良い?死亡受取金額の平均と目安
請求が面倒くさい
またこういった園で入る保険は、保険金請求が面倒くさい場合が多いです。
自分で書類をそろえて、保険会社とやり取りしなければいけません。
しかもそれで得られる保険金は、1000~3000円という場合がほとんど。
したがって多くの人は、請求をあきらめます。
つまり、保険料をムダにする可能性があるのです。
個人で入っている保険なら、自分の保険担当者に連絡すれば・・・
必要書類を送ってくれたり、保険会社とのやり取りを代行してくれたりするでしょう。
そういった意味でも、あまりメリットはないと感じます。
実際に私は子供が3人おりますが、園の保険には入ったことがありません。笑
園の保険に入る場合は
園の保険に入るなら、まず自分たちの保険を整理・点検してみましょう!!
自分たちがいったいどんな保障も持っているのか、あらためて確認してみるのです。
それで、園の保険と内容がカブっていないかを見ていきます。
もしご自身で確認するのが難しければ、自分の保険担当者に相談してみても良いでしょう。
まとめ
保育園や幼稚園で入る保険は団体割引が効くので、保険料は安いです。
しかし保障が重複する場合が多く、請求も面倒くさいので個人的にはオススメしません。
もし園の保険に加入されるなら、まず自分たちの保険を確認してからにしましょう。
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鳥取県外にお住みで、私たちハロー保険へ相談に来れないというお客さまへ。
口コミ評判の高い無料保険相談サービスを調べたので、ぜひ参考にしてください!!