「大雪でカーポートがつぶれた!!」
「下にあった車もペシャンコに!!」
最近は雪の被害(雪害)がヒドく、このようなお声をお客さまからよく聞きます。
吹雪や落雪などで家が壊れた場合、火災保険は役に立つのでしょうか??
今日は雪の災害で火災保険が使えるパターンについて、くわしくお伝えします。
もくじ
火災保険は火事だけじゃない
火災保険はその名前から、火事だけにしか使えないと考えられがちです。
しかし契約内容によっては、自然災害・盗難・破損などで被害を受けた場合でも補償の対象になります!!
例として、東京海上日動の火災保険パンフレットを見てみましょう。
火災のほかに風災や水災など、様々なリスクに対応していることが分かります。
参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険
これは何も、東京海上日動だけではありません。
一般的な火災保険の補償内容は、どこの保険会社もほぼ同じです。
そして雪の被害となったとき、この中にある「風災リスク」が重要になってきます!!
風災リスクとは
風災とは、簡単に言ってしまうと「風による災害」です!!
具体的には、台風・竜巻・強風・大雪・吹雪などが挙げられます。
参考:トータルアシスト住まいの保険 | 東京海上日動火災保険
これらによって屋根や瓦、雨樋(あまどい)などが壊れると、火災保険の補償対象です。
したがって雪の被害でも、火災保険を請求することができます。
補償されるパターン
具体的には、以下のようなことが起こったときに保険金が出ます。
・雪の重みで屋根や太陽光発電が壊れた
・猛吹雪でアンテナや雨どいが曲がった
・隣家からの落雪で窓ガラスが割れた
・室外機や給湯器が大雪で故障した
・雪が積もって車庫や物置がつぶれた
ただし、車庫(カーポート)や物置は契約内容によりますね。
補償内容で「物置・車庫等も含む」となっていたら、オッケーです。
分からないときは保険証券を確認したり、保険担当者に連絡してみましょう。
参考:家周りで事故!車庫や物置、塀の修理に火災保険は使える?
補償されないパターン
では雪の被害でも火災保険が使えないパターンには、どういったものがあるでしょうか??
お客さまからよく問い合わせをいただく事例は、以下の2つです。
自宅から雪が落ちて隣家に被害が出た
基本的に自然が原因で起こったことは、人に責任を問えません。
たとえ自宅の屋根から落ちた雪であっても、相手に修理代を支払う義務はないのです。
ただし明らかに被害が出ることが分かっていたのに、何も対処しなかった場合・・・
相手から賠償責任を問われる可能性も、少なからずあります。
そんなときは「火災保険」ではなく、「個人賠償責任保険」の出番ですね!!
月100円ほどであらゆる賠償に備えることができるので、必ず火災保険に付けておきましょう。
参考:月百円で親は子供の心配から解放される!第三者への賠償保険
雪で車庫がつぶれて車に被害が出た
カーポート(車庫)自体は、火災保険で直せる可能性があるものの・・・
その下にあった車の被害までは、残念ながら見てくれません。
この場合は火災保険ではなく、自動車保険を使うことになるでしょう!!
もしご自身の自動車保険に車両保険が付いていれば、保険金を請求できます。
参考:屋根のへこみなど…大雪による損害で自動車保険は使える?
しかし自動車保険を使うと、自然災害事故として1等級ダウンし保険料が上がります。
したがって保険を使うときは、保険担当者としっかり打ち合わせし・・・
修理代と保険料の値上がり分を確認しながら、保険を使うかの判断をしましょう。
火事よりも自然災害
私は20年以上、保険の仕事をしていますが・・・
お客さまの家が火事になって、保険金を支払ったことはほとんどありません。
火事って、そんなめったに起こることではないんですよ。
なので火災事故で何千万円というお金を支払うときは、とても緊張します。
しかしこういった自然災害によるご請求は、本当に良く受けますね。
実際に火災保険で保険金請求が一番多いのは、この「風災」や「水災」などです!!
※2015年度住まいの保険(充実タイプ)事故件数割合
免責金額に注意
ただし雪災で火災保険を請求するのに、気を付けなければいけないことがあります。
それは、「免責金額」を設定しているかどうか!!
「免責金額」とは、自分自身が負担する金額(自己負担額)のこと。
火災保険には、「5万円までは自己負担でお願い」みたいな条件が付いていることがあります。
したがって支払われる保険金は、下のような式で計算されるのです。
保険金 = 損害額(修理費)- 免責金額(自己負担額)
たとえば、免責金額が5万円だったとして・・・
損害額が6万円ならば、5万円を引いた1万円が受け取れます。
しかし損害額が5万円だと、1円も受け取ることができません。
つまり損害額が免責金額を越えないと、保険金はゼロなのです!!
火災保険に加入する際に、多くの人は免責金額を3万円や5万円に設定しています。
そうした方が、保険料が安くなりますからね。
したがって壊れた物の値段がそんなに高くなければ、火災保険の出る幕はありません。
他の被害を調べよう
「じゃあダメかも・・・」と、保険請求をあきらめるのはまだ早い!!
そのような方は、他にも被害が出ていないかを注意深く確認してみましょう。
たとえば、ものすごい大雪で室外機が壊れた場合・・・
被害は室外機だけではなく、屋根などにも及んでいるかもしれません!!
参考:家の雨漏り修理で火災保険を請求できるか?補償の条件は風災
そういった場合は、両方あわせて保険金を請求してみるのです。
屋根の修理費なんかも含めると、免責金額は軽々と超えるでしょう。
すると室外機も、保険であわせて修理できるようになります。
免責はゼロがおすすめ
少し前に、「雪で瓦(かわら)が3枚壊れた」というお客さまがいました。
修理代を見積もってみると、28000円。
その方は、自己負担額(免責金額)をゼロとしていたので・・・
28000円を、そのままお支払いすることができました。
家周りで数万円という小さな修理が必要になる事態って、実はけっこうあります。
しかも火災保険は自動車保険みたいに、使ったら保険料が上がるということはありません!!
したがって私は、免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています。
火災保険を見直すなら
免責ゼロのプランなど、火災保険の見直しなら私たちハロー保険にご相談ください!!
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人に合った火災保険を提案します。
遠方だったり相談に行く時間のない方は、ネットの「火災保険一括見積もりサービス」が便利です!!
参考:【無料】火災保険を最大16社厳選の見積もり比較!|住宅本舗
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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、一番安い保険を見つけられますよ。
まとめ
雪で家が被害を受けた場合、基本的には火災保険を請求できます。
しかし隣家や車の被害に対しては、補償を使えないことが多いです。
実際に保険金を請求する際には、免責金額の有無に注意しましょう。
火災保険に加入している方へ
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参考:火災保険10年でいくら払ってる?保険料の平均相場を知る方法
募集文書番号:16-T24711(2017年3月作成)