満期保険金に高い税金が!生命保険に贈与税がかかる場合3つ

倉見栄美

 

「先日、満期保険金を受け取ったのですが・・・」

「贈与税として何十万円も払わなければいけません」

たまにお客さまからこのようなお話を聞きます。

 

生命保険の保険金に贈与税がかかると大きな金額を支払うことになります。

では具体的にどのようなとき、贈与税がかかってくるのでしょうか??

今日は生命保険の税金についてお話しします。

 

税金は3種類

 

生命保険にかかってくる税金には以下の3種類があります。

 

・相続税

・所得税

・贈与税

 

 

まず相続税には大きな非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)があります。

受け取る金額がこれを越えない限り、税金がかかってくることはありません。

参考:生命保険の非課税枠を使ってあなたの相続税をゼロにする方法

 

また所得税はもうかった分に対してのみ税金がかかります。

これまで払ってきた保険料と特別控除額50万円を引けるので、税金は高くならないでしょう。

 

参考:生命保険を解約する?そんな君が知るべき返戻金と税金のこと

 

これらに対し、贈与税は高額になることがあります!!

非課税枠が小さく、また受け取った金額すべてに対して税金がかかってくるからです。

 

贈与税の金額

 

 

では実際、贈与税はどれぐらいの金額になるのでしょうか??

具体例を挙げて計算してみましょう。

 

 

まず贈与税は以下のように計算されます。

 

(受け取った金額-基礎控除額)×税率-控除額

 

基礎控除額は受け取った金額にかかわらず110万円です。

税率と控除額は受け取った金額によって変わってきます。

参考:No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)|贈与税|国税庁

 

仮に受け取った保険金1000万円に贈与税がかかってくる場合・・・

税金の金額は以下の通りです。

 

(1000万円ー110万円)×40%-125万円=231万円

 

なんと、231万円も税金を払わなければいけません!!

2割以上も税金で取られちゃいます。

 

ちなみに血のつながった20歳以上の子や孫に贈与する場合は「特例贈与」となり・・・

贈与税がちょっと安くなりますよ!!

 

贈与税がかかってくるパターン

 

ではどのようなときにこの贈与税はかかってくるのでしょうか??

それは以下3つのパターンです。

 

1.死亡保険金を受け取る

 

 

ふつう、死亡保険金を受け取ったら「相続税がかかる」と考えがちですが・・・

以下のような場合、相続税ではなく贈与税がかかってきます。

 

契約者 被保険者 受取人

 

夫が妻の保険の契約者となって保険料を負担し・・・

妻が亡くなった後に保険金を子が受け取る場合です。

 

この場合、実質的なお金の動きは夫→子となります。

したがって夫から子への贈与と見なされるのです。

ちなみにこの場合は「特例贈与」です。

 

2.満期保険金を受け取る

 

 

貯蓄型の生命保険だと、一定期間を過ぎると満期保険金が支払われます。

そしてこれも以下のような受け取り方だと贈与税がかかってくるのです。

 

契約者 被保険者 受取人

 

夫が自分の保険を払い続け、妻が満期保険金を受け取ります。

 

この場合、夫から妻への贈与となります。

夫は別に亡くなっていないので相続とはなりません。

ちなみにこの場合は「一般贈与」です。

 

3.契約者を変更する

 

 

「息子のために払ってきた保険を息子名義にする」

「そして保険金の受取人も息子の奥さんにしたい」

このような場合も贈与税がかかってきます。

 

たとえば最初の10年は夫が子のために保険を払い・・・

 

契約者 被保険者 受取人

 

名義変更して、その後の10年は子が自分で保険金を支払った場合。

 

契約者 被保険者 受取人

子の妻

 

子の妻が受け取る保険金の半分は夫が支払ったものと考えられます。

したがって保険金の半分は夫から子の妻への贈与として課税されるのです。

 

ちなみに夫と子の妻は血がつながっていないので「一般贈与」になります。

 

まとめ

 

生命保険には「相続税」「所得税」「贈与税」の3種類の税金がかかります。

これらのうち「贈与税」は納める税金額が高くなる可能性ありです。

生命保険に贈与税がかかってくる場合は上記の3パターンがあります。

 

そもそも保険契約における契約者・被保険者・受取人というのはとても重要なこと!!

将来のあらゆる可能性を考えて名義を決めるのが大切です。

信頼できる保険のプロとしっかり話し合ってみてください。