自動車保険の人身傷害補償|設定金額はいくらが良い?

専務取締役 森原 真

 

「人身傷害の設定金額はいくらにしたら良いでしょう??」

自動車保険にご加入されるお客さまからよく聞かれる質問です。

 

人をひいてしまったり、人の物を壊したときの補償は無制限とすることが多いですが・・・

自分自身への補償である「人身傷害」はいくらにすべきか迷うところですよね??

今日はこの保障金額をいくらにすべきか考えていきます。

 

人身傷害とは

 

人身傷害とは上でも述べた通り「自分自身への補償」です!!

 

 

車の運転手である自分自身が交通事故でケガ・高度障害・死亡となった場合・・・

治療費・働けない間の収入・精神的損害・介護料・葬祭費などを支払ってもらえます。

 

またこの補償は運転手だけでなく、車に乗っている人みんなが対象になりますよ!!

なので家族や友人を乗せた状態で事故をしてもみんなが保険で守られます。

 

人身傷害と搭乗者傷害の違い

 

「人身傷害」とよく似ているのが「搭乗者傷害」です。

どちらも自分や同乗者がケガ・高度障害・死亡となった場合に保険金が出ます。

しかし支払われる保険金の金額がちょっと違うのです!!

 

 

人身傷害で支払われるのはケガの治療費など実際にかかった費用です。

それに対して搭乗者傷害は保険契約時に決めた金額が支払われます。

 

たとえば事故で足をねんざし、その治療費に1万円かかったとしましょう。

このとき「人身傷害」からは実際にかかった1万円しか出ませんが・・・

「搭乗者傷害」からはあらかじめ決めた金額(10万円など)がもらえるのです。

 

また「人身傷害」は治療が終了し、実際にかかった金額が分かってから支払われます。

それに対して「搭乗者傷害」は病状が分かった段階で素早く支払われるのです。

 

「搭乗者傷害」は「人身傷害」の上乗せ補償と考えておいたら良いでしょう!!

 

なぜ人身傷害が必要か

 

「搭乗者傷害」は特約なので付けるか付けないかはお客さまで決められます。

しかし「人身傷害」は多くの自動車保険で自動セットされており、原則外すことはできません。

なぜ「人身傷害」が必須になっているかというと自分や同乗者を事故から守るためです!!

 

 

相手の車がいる事故の場合、自分が無過失になることってあまりありません。

自分の車が完全に止まっていない限り、1~2割の過失は発生する可能性があります。

 

仮に事故で一緒に乗っていた友人を亡くし、1億円の支払いが発生したとしましょう。

それで自分に2割の過失が認定されたら2000万円の自腹を切らなくてはいけません!!

そうなったときに「人身傷害」があれば、その負担分を保険でおぎなうことができるのです。

 

また最近、事故対応をしていてすごく感じることは「無保険車」が多くなっていること!!

相手が無保険だと十分な補償を受けられなかったり、支払いまでに時間がかかったりします。

 

 

そんなときでもこの「人身傷害」があれば、必要なお金を必要なときに受け取れるのです。

裁判や示談交渉がもたついていたとしても、ケガの補償は素早く保険会社から支払われます。

 

ちなみに人身傷害のみの保険使用の場合、等級ダウンとはなりません!!

交通事故で大ケガをしても保険料アップを気にすることなく安心して治療できます。

 

人身傷害はいくらにすべき

 

人身傷害の上限金額は3000万円から無制限まで選ぶことができます。

ではいくらぐらいにするのが妥当なのでしょうか??

 

その参考になるのが以下の表です。

これは死亡や高度障害となったときの平均的な損害額を示しています。

 

参考:自動車保険まるわかりブック|東京海上日動

 

年齢が若いほど将来受け取るであろう収入が大きいので損害額は高くなっていますね。

ただ20代はみんな人身傷害で1億5000万円の補償を付けるべきかと言われると・・・

ちょっとそれはないですね。笑

 

この人身傷害の金額は高くすればするほど、もちろん保険料も高くなります。

ただでさえ高い20代の自動車保険をこれでさらに上げるのはちょっともったいないです。

 

私的には最低限の3000万円で十分だと思いますよ!!

 

 

まずケガの治療費や働けない間の収入は3000万円あれば十分に対応できます。

怖いのは死んだときや障害を負ったときですが・・・

そんなときはそもそも自動車保険ではなく生命保険や公的年金を頼るべきでしょう!!

 

家族がいて死亡や高度障害になると困る方は必ず生命保険に入っているはずです。

生命保険で死亡や高度障害のリスクをカバーできているのなら自動車保険での補償はいりません。

 

実際に私たちハロー保険の多くのお客さまは3000万円を補償金額としていますよ。

高い収入の方でも5000~7000万円ぐらいです。

 

たまに「人身傷害も無制限にしておいて」と言われるお客さまがいますが・・・

そういった方は他人をよく自分のお車に乗せるお客さまです。

そういった要望を受けるたび「シッカリされているな~」と感服いたします。

 

まとめ

 

自動車保険の「人身傷害」は自分や同乗者を守るためのものです。

多くの自動車保険ではこの補償が自動で付いてきます。

特別な事情がなければ補償金額は3000万円で良いでしょう。