火災保険をご契約のお客さまから、ときどき聞かれる質問です。
家が全焼した場合に火災保険が全額出るのか、心配する声はよく聞きます。
またどこまで燃えたら全焼と判断されるのかも、知らない方が多いでしょう。
今日は家が全焼した場合の火災保険の補償について、鳥取で80年続く保険代理店がくわしくお伝えします!!
家が全焼したときの保険金
家が火事で全焼してしまった場合、基本的に火災保険の保険金額が全額支払われます!!
保険金額とは、契約時に設定した保険金支払いの上限額です。
保険金額を建物評価額よりも小さくしている方は、そこまでの保険金しか支払われません。
保険金額の仕組みについて、くわしくは下の記事を読んでください。
参考:火災保険の保険金額とは?ムダのない補償額の決め方や目安は?
全焼と認定される基準
保険会社が全焼だと認定し、火災保険を全額支払う基準は以下の通りです!!
・消防署に全焼と判断された
・延べ面積の70%以上が焼損した
・原状回復にかかる費用が保険金を超えた
・焼き損害と消火損害の合計が建物評価額の80%を超えた
※焼き損害:火災の火炎や高温による損害
(焼けた・壊れた・すすけた・変質した)
※消化損害:火災の消火行動による損害
(濡れた・壊れた・汚れた)
また、消防署が全焼だと判断する基準は以下の通りです。
・焼き損害が建物評価額の70%を超えている
・残存部分を修復しても再使用できない
「家が完全に燃えないと、全焼にはならないのではないか」と考えているお客さまは多いです。
しかし損害額が保険金額を上回っていたり、残った部分が使える状態ではなかったりすると・・・
たとえ建物の半分しか焼けていない状態でも、全焼として認められて保険金が全額支払われます。
逆に全焼と認定されない場合、保険金は損害の状況に応じて変わります。
保険会社が焼けた家を調査して被害額を算出し、それにもとづいた金額が支払われるのです。
火災保険の支払い例
消防署や保険会社に全焼と認定され、火災保険の保険金が支払われた事例をいくつか挙げましょう!!
家事で家が焼けてしまった際、保険会社と消防署で全焼の定義が異なる点に注意しないといけません。
<例1>
建物評価額:2,000万円
焼き損害額:1,750万円
消火損害額:155万円
原状回復費用:2,430万円
火災保険の保険金:3,000万円
焼き損害額が、建物評価額の87.5%(1,750万円÷2,000万円)となっています。
消防署と保険会社が定める全焼の判断基準を両方とも満たしているため、火災保険は全額が支払われました。
<例2>
建物評価額:1,500万円
焼き損害額:970万円
消火損害額:240万円
原状回復費用:1,150万円
火災保険の保険金:1,200万円
焼き損害額が建物評価額の65%(970万円÷1,500万円)となっており、消防署が定める全焼の判断基準を満たしません。
しかし焼き損害と消火損害の合計額が建物評価額の81%(1,210万円÷1,500万円)で、保険会社が定める全焼の判断基準を満たします。
したがって、火災保険は全額が支払われました。
保険金が支払われないケース
最後に、全焼でも火災保険の保険金が支払われないケースを紹介しましょう。
それは主に、以下の7つです!!
・住宅の劣化が原因で損害が発生した
・地震や噴火が原因で損害が発生した
・住宅の欠陥が原因で損害が発生した
・契約者の故意や重大な過失があった
・対応するリスクの補償を外していた
・保険金を請求せずに期限が経過した
・戦争や内乱が原因で損害が発生した
それぞれについて、くわしくは下の記事を読んでください。
参考:火災保険の使い方は?保険金申請の流れや請求期限などを説明する
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まとめ
家が火事で全焼してしまった場合、基本的に火災保険の保険金額が全額支払われます。
全焼の判断基準は保険会社と消防署で異なり、どちらかが当てはまればオッケーです。
しかし全焼でも保険金が支払われないケースがいくつかあるので、注意してください。
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