火災保険の加入を考えているお客さまから、よく聞かれる質問です。
火災保険に入る際には、免責金額をご自身で設定してもらいます。
しかし免責金額とは何か、よく分からない人も多いでしょう。
今日は火災保険の免責金額について、鳥取で80年続く保険代理店が分かりやすくお伝えします!!
もくじ
火災保険の免責金額とは
火災保険の免責金額とは、簡単に言うと「自己負担額」のことです!!
保険金が出るような事故が起きても、契約者が負担しなければいけない金額のことを言います。
これを理解されていないお客さまは、残念ながらとても多いです。
たとえば「5万円までは自分で払ってください」みたいな条件が、あなたの火災保険に付いています。
この場合、あなたの火災保険の免責金額は5万円です。
免責金額を設定する理由
この免責金額、火災保険へ加入する人にとっては不利なように聞こえます。
しかし実は、保険会社と契約者の両方にメリットがある話です!!
たとえば大型の台風が来て、日本各地で窓ガラスが割れたとしましょう。
そして「保険金を3万円請求します」という事故が、たくさん起こったとします。
この場合、保険会社は多数の事故調査と保険金支払いで大きなリスクを負うでしょう。
また請求がパンクすることで対応が遅れ、契約者に保険金が迅速に届かないかもしれません。
そのため「軽度の事故には保険金を支払わない」という契約を、保険会社はあらかじめ契約者と結ぶのです。
そうすることで、保険会社はリスクとコストをおさえられますし・・・
契約者も本当に必要な時に迅速な対応を受けられ、免責金額を設定する分だけ保険料も安くなるのです。
免責金額の2つの方式
免責金額には以下の2種類があり、どちらの方式かで支払われる保険金がちょっと違います!!
・エクセス方式(免責方式)
被害総額から免責金額を引いた額が支払われる。
・フランチャイズ方式
免責金額を超えたら被害総額の全額が支払われる。
とは言っても、上記の説明ではよく分からないですよね??
なので実際に3万円・30万円の被害が出たとき、それぞれいくら受け取れるか表にしてみました!!
ちなみにエクセス方式・フランチャイズ方式ともに、免責金額が5万円の場合です。
被害額 | エクセス方式 免責金額:5万円 | フランチャイズ方式 免責金額:5万円 |
3万円 | 自己負担:3万円 保険金:0万円 | 自己負担:3万円 保険金:0万円 |
30万円 | 自己負担:5万円 保険金:25万円 | 自己負担:0万円 保険金:30万円 |
保険会社や保険の種類によって、どちらか選べるものと選べないものがあります。
くわしくは、それぞれの保険会社や担当者に問い合わせてください。
ちなみに、昔の契約だとフランチャイズ方式の火災保険が多いです。
しかし「20万円以上になった場合に支払う」など条件がかなり悪く、よくトラブルの原因になっていました。
なので今はエクセス方式が主で、金額の上限も5万円ほどに改善されています。
もし古い火災保険を持っている方がいたら、免責の方式と金額を確認・見直しをした方が良いでしょう。
参考:【無料】火災保険を最大16社厳選の見積もり比較!|住宅本舗
保険会社による免責金額の違い
免責金額は、各保険会社によってバラバラです!!
また各補償ごとに免責金額を設定できるところもあれば、一律の設定のみというところもあります。
たとえば東京海上日動の火災保険「Total assist住まいの保険」の場合、免責金額は以下の4つから選択しますよ。
・0円
・5千円
・3万円
・5万円
また風災と水災リスクのみ、これとは別途で免責金額を変更することが可能です。
一律で設定した方が楽ですが、補償ごとに設定することで限りなく保険料のムダを省けます。
免責はゼロがおすすめ
火災保険は自動車保険とは違って、保険を使ったら保険料が上がるということはありません。
また「免責ゼロだと保険料が高くなる」と言っても、保険料はそんなに変わらないケースが多いです。
したがって私は個人的に、免責ゼロの充実プランをお客さまにおすすめしています!!
保険業を20年以上してきた経験から言うと、家周りで数万円の小さな修理が発生することは本当に多いです。
よくあるのは台風や大雪によってかわらや雨どいが壊れたり、窓ガラスが割れたりですね。
たとえば、少し前に「雪で瓦が何枚か壊れた」というお客さまがいました。
修理代を見積もってみると48,000円、払えなくはないけど一時的な出費としては痛い金額です。
その方は免責金額をゼロにしていたので、48,000円をそのままお支払いすることができました。
地域に合わせた免責設定に
住んでいる地域によって、発生する自然災害や事故の確率は異なります。
したがって、その地域に合った免責を設定することがとても大事です!!
たとえば、以下のような例が挙げられるでしょう。
台風がよく来る:風災の免責を下げる
参考:台風で雨漏りが発生!屋根や雨樋の修理で火災保険を請求できる?
川や山が近い:水災の免責を下げる
参考:大雨で土砂崩れやがけ崩れ!土砂災害は火災保険で補償されるか?
雪がよく降る:風災の免責を下げる
参考:落雪でカーポートや車が壊れた!雪害(風災)で火災保険は使える?
火災保険の相談や見直しなら
火災保険の相談や見直しなら、ぜひ私たち「ハロー保険」にご相談ください!!
ハロー保険はおかげさまで約80年続いており、県内外で7,000人ものお客さまを担当しています。
毎日何件もの契約業務や事故対応を行っているので、経験豊富なスペシャリストがそろっているのです。
それぞれのお客さまの状況や要望をしっかりと聞いた上で、その人にとって最適な提案をしますよ。
もし遠方だったり相談に来る時間のない方は、下のネット見積もりサービスを使ってください!!
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わざわざ複数の保険会社に出向くことなく、あなたに最適な保険を比較して見つけられるので便利です。
まとめ
「免責金額」とは、修理費のうち自分自身が負担する金額(自己負担額)のことです。
各保険会社によって、免責金額の方式や設定方法は異なります。
家周りで数万円の小さな修理が発生することはけっこうあるので、免責金額はゼロがおすすめです。
火災保険に加入している方へ
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